近年はMVNO（格安SIM）の台頭が目立つものの、iPhoneを使う場合は三大キャリアと契約する人が多く、実際にキャリアと契約した場合の利点も目立ちます。その利点の一つが保証です。

 

iPhoneにはAppleが提供するAppleCareのほかにも、キャリアが提供する独自の保証サービスがあり、値段も保証内容もバラバラです。もしもキャリアと契約してiPhoneを入手するなら、こうした保証の内容も見比べておきましょう。

 

＜基本かつ併用も可能！Appleの提供する保証について＞

まずはキャリアを問わず誰でも加入できるAppleCareについて見ておきましょう。

 

☆金額（表示は全て税込み）

・15984円（iPhone 6s、iPhone 6s Plus）

・13824円（iPhone 6以前の機種）

 

☆主な保証内容

・画面の損傷時に特別料金で直せる（2年間で2回まで）

・バッテリー交換が無料（条件あり）

・その他の修理も特別料金で直せる（2年間で2回まで）

・電話相談も2年間無料（通常は1件ごとに3240円）

・ケーブルなどの付属アクセサリーも2年保証に

・修理の際に交換機を用意してもらえる

 

☆修理代金の比較（iPhone 6sの場合）

・画面破損：12744円（保証あり）、15984円（保証なし）

・バッテリー交換：0円（保証あり）、10152円（保証なし）

・その他の修理：12744円（保証あり）、37584円（保証なし）

 

iPhoneはAppleCareなしでも1年間のハードウェア保証があり、AppleCareを付けることで2年間に延長されます。なお、画面の損傷時はあまり差がないものの、その他の修理内容なら価格に大きく差が付き、とくに水没や本体丸ごとの破損が怖いなら心強い保証です。

 

なお、AppleCareは『キャリアが用意した保証と併用可能』なので、三大キャリアと契約するならより万全の保証が期待できるでしょう。

 

＜docomoの保証について＞

それでは、docomoの保証である『ケータイ補償サービス for iPhone』についてご説明いたします。

 

☆金額（表示は全て税込み）

・月額810円（iPhone 6s、iPhone 6s Plus）

・月額648円（iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、iPhone 5s）

・月額540円（iPhone 5c）

 

☆主な保証内容

・自然故障、破損、盗難などが発生したら交換機がもらえる（有料）

・1年に2回まで保証が受けられる

・2年後も有効

 

☆交換費用

・11800円（iPhone 6s、iPhone 6s Plus）

・8100円（上記以外の機種）

 

盗難や紛失、自然故障にも対応しつつ2年後も有効なため、AppleCareとの併用は元より保証期間終了後も頼りになるプランでしょう。

 

ただし、交換機を受け取るなら古い機種は送付する必要があり、それができなければ違約金（40000円）が必要です。そうなるとお得感がなくなるため、注意点も踏まえて契約してください。

 

＜auの保証について＞

続いて、auの保証である『修理代金サポート（auスマートパス）』について見ていきましょう。

 

☆金額（表示は全て税込み）

・月額401円

 

☆主な保証内容

・2年間で2回まで修理代金のサポートとしてお見舞い金を支給

・auスマートパスに加入していると自動的に保証が付く

・別途『紛失補償オプション』も付けられる（有料）

 

☆お見舞い金の内容

・最大10000円（修理代金が1万以下ならその金額を支給）

 

auスマートパスにはさまざまなサービスが含まれており、この修理代金サポートもそのうちの一つです。すでにスマートパスを愛用している場合、別料金も発生せずに付けられるのはうれしいですね。

 

なお、iPhoneの契約と同時に加入する必要があるため、あとからスマートパスを付けても保証は付きません。最初にどうするか決めておき、慎重に判断しましょう。

 

＜ソフトバンクの保証について＞

最後に、ソフトバンクの保証である『あんしん保証パック(i)プラス』について解説していきます。

 

☆金額（表示は全て税込み）

・月額702円

 

☆主な保証内容

・故障、バッテリー交換、紛失などに対応

・支払った修理代金の一部を月額料金から割り引く

・メモリーデータ復旧サポートや電話サポートも付属

・2年後も有効

 

☆割引内容について（iPhone 6sの場合）

・修理代金の80％を月額料金から割り引く（最大31000円まで）

・全損、紛失、盗難は会員価格で機種変

 

他社の保証に比べて電話サポートが付属するため、より手厚く説明を受けやすいのが特徴ですね。データ復旧もしてくれるので、対応状況の多さは随一でしょう。

 

なお、こちらの保証を利用する際、『前回の保証利用から6ヶ月が経過していること』が条件なので、頻繁なトラブルには注意してください。

 

＜長く使うならdocomoとソフトバンク、安さならau＞

こうした保証内容を基準にキャリアを選ぶなら、下記のようなことが言えるでしょう。

 

・同じ機種を長く使うならdocomoとソフトバンク

・2年ごとに買い替えるならau

 

自分がどんなトラブルを起こしやすいかも関係しますが、携帯電話の良くある2年縛りごとに機種変をするならauの安さ、同じ機種を長く使いたい人ならdocomoとソフトバンクの手厚さはありがたいでしょう。

 

もちろん保証に頼らずに済むのが一番お得ですが、自分がどのようにiPhoneと付き合っていくか、それも踏まえてキャリアや保証サービスを選びましょう。