・スマホのバッテリー発火問題は解決？

 

アメリカの大学の研究者が、消火機能を内蔵したバッテリーを開発した、という研究結果が発表されました。実用化されれば、スマホのバッテリー発火問題が解決するかもしれません。

 

スマートフォンに内蔵されているバッテリー＝充電池は、リチウムイオン電池です。大容量でエネルギー効率がよいため便利な反面、熱による膨張や発火の報告が多く寄せられています。爆発して発売中止になったスマホもありましたね・・・。

 

リチウムイオン電池は、プラス側の金属とマイナス側の金属の間を、リチウムイオンが行き来して充電や放電を行います。プラス金属とマイナス金属が直接触れてしまうとショートしてしまいますので、2つの金属の間には膜のような物質、セパレータが挟まっています。

 

アメリカの研究者は、「この膜の中に消火作用がある物質を入れればいんじゃね？」と開発したのが消火機能つきバッテリーです。バッテリーが異常発熱すると、膜が溶けて「燃えにくい物質」が放出される仕組みです。実験では、バッテリーが発火してからわずか0.4秒で消火されたそうです！

 

ただし実用化までの道のりはまだ遠く、落とした衝撃や過充電のときにどのような反応が起こるのか、さらなる研究が必要とのこと。

近い将来に実現してほしい機能ですね。