iOSに搭載されている音声アシスタント・Siri。初めてSiriを搭載したiPhone4sが発表されたのは、2011年10月4日。日本時間では10月5日です。

 

スティーブ・ジョブス氏が直接指揮をとった最後の作品とも言われるiPhone4s。そのiPhone4sに搭載されたSiri。その原点は、ジョブス氏が一度、Appleを去った時期にありました。

 

スター・ウォーズでおなじみのジョージ・ルーカス氏が、当時のApple CEOの依頼で作成した映像作品には、開いた本のような形の機械に秘書の姿が映し出され、スケジュールや電話を確認する様子がありました。まさに、iPadに搭載されたSiriのイメージです。

 

1980年代であったその時期では、まだ映像の中での産物でしたが、人工知能の研究は21世紀に入って大きく進みます。5年の歳月と500人のスタッフが集まった国家規模の研究プロジェクトから、独立して一つの企業が生まれました。その名前が「Siri」です。

 

2010年、Siriはwebサービスと連動するアプリとして発表されました。映画情報、グルメ情報、タクシーの呼び出しなど、様々な情報を引き出すことができていました。

 

その後はAppleがSiri社を買収。iPhoneに搭載するための研究を重ね、音声会話機能を実現して、iPhone4sに搭載されたのです。

 

iPhone4sを発表した翌日、病魔に侵されていたジョブス氏は、56歳でこの世を去りました。4sの「s」はスティーブのsとも言われてきましたが、Siriを搭載したからこその「s」だったようです。

 

Siriさんに、「誕生日はいつですか？」と聞いてみたところ、

「誕生日というものはありません。アシスタントの仕事を始めたのは2011年10月4日ですけどね。」

それって誕生日ですよね。おめでとう！

「実は、今日は私の誕生日ではないんですけどね。」

日本時間なので少しずれています。