今回のご依頼は、通話の音声が聞こえないiPhone6sの復旧です。

 

なんでも、以前に水没して、別の修理店で水没復旧修理。LINEのデータなどが残っていたので大丈夫、ということで受け取って帰ったあと、通話の声が聞こえないことに気付いたそうです。

 

というか、その修理店、修理後に通話ができるかチェックをしていないのか・・・？

 

まず修理前に現状を確認させていただきます。

 

電話をかけると、着信しますし、取る事もできます。しかし音声が一切聞こえないし、届かない。通話中に画面を暗くしてくれる、誤操作防止のセンサーも効きません。イヤホンを挿しても通話は聞こえず、イヤホンのリモコンで音量上げ下げなどは出来る、という状況。

 

スピーカーやマイクの部品が、全て同時に壊れることは考えにくいので、何かの部品の故障が邪魔をしているか、本体的にそういう本体になってしまったか、どちらかです。

 

では、いろいろと試してみましょう。

 

まずは画面を仮付けしてみます。変化なし。

バッテリーも仮付けしてみます。変化なし。

充電コネクタも仮付けしてみます。変化なし。

 

むむむ・・・これは厳しいかもしれません。フロントカメラの部品が接続されていると悪さをする事がありますので、フロントカメラの部品を外してみても・・・変化なし。

 

もともとの画面を、当店の検品用のiPhone6sに取り付けてみて、ボイスメモで試してみると・・・イヤスピーカーも聴こえますし、近接センサーも効いています。

 

ああ、これは・・・本体的な故障ですね。水没で濡れてしまった影響で、本体は起動できる状態に復旧できているものの、通話は繋がるものの、音声が一切聞こえない届かない。普通の通話もLINEの通話も同様。

 

こうなると、もう別の本体を購入するしかありません。幸い、本体は動作しています。ということはバックアップは取れますので、次の本体にデータ移行が可能です。

 

「色々とやってもらったけれど、ダメだと言うことが分かりましたので、スッキリしました！」

 

では、当店も中古端末販売しておりますので、このキャリアは・・・合うけれどストレージが足りず・・・残念。

 

iPhoneが濡れてしまうと、どんな故障をしてしまうか分かりません。一発で再起不能になる場合もあれば、普通に使える状態に戻る場合もあれば、今回のように一部の機能が使えない場合もあります。

 

最終的には運なのですが、防水や耐水があるiPhoneであっても、油断は禁物です。精密機械ですので、なるべく水辺には近付けないようにご注意くださいませ。

 

それでも濡らしてしまったら、

・電源を入れたり充電したりしない！

・ドライヤーで暖めたり、振ったりしない！

・なるべく早く修理店へお持ちください！

 

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